認知機能アップ遊び

楽しみながら記憶力・思考力アップ:読書と書くことのすすめ

Tags: 読書, 書くこと, 認知機能アップ, 記憶力, 思考力

年齢を重ねるとともに、「あれ、何だっけ」と物忘れが増えたり、以前より物事を考えるのに時間がかかるようになったと感じたりすることがあるかもしれません。こうした変化に漠然とした不安を感じ、脳の働きを維持するために何かしたいと考えている方もいらっしゃるでしょう。

特別な訓練や難しいドリルに挑戦するのも良いですが、普段の生活に取り入れやすい、楽しみながらできる活動もたくさんあります。今回は、古くから身近にある「読書」と「書くこと」が、どのように私たちの認知機能に良い影響を与えるのか、そしてどのように日々の生活に取り入れて楽しめるのかをご紹介します。

読書が脳を元気にする理由

本を読むという行為は、一見静かな時間のように思えますが、実は脳にとっては非常にアクティブな活動です。物語の世界に入り込んだり、新しい知識を吸収したりする中で、脳の様々な領域が同時に働いています。

読書で刺激される認知機能

読書を認知機能アップに繋げるヒント

どのようなジャンルの本でも効果は期待できますが、普段あまり読まないジャンルに挑戦したり、少し難しめの本にチャレンジしたりすることで、脳に新しい刺激を与えることができます。新聞や雑誌、ウェブサイトの記事など、様々な文章に触れることも有効です。

書くことが脳を元気にする理由

文字を書くという行為は、単に文字を並べるだけでなく、頭の中で考えをまとめ、それを言葉にして表現するプロセスです。このプロセスが、脳の働きを多角的に刺激します。

書くことで刺激される認知機能

書くことを認知機能アップに繋げるヒント

日記を書く、読んだ本の感想を書き出す、その日の出来事をメモするといった簡単なことから始めることができます。手書きであれば指先を使うので、さらに脳への刺激になりますが、パソコンやタブレットを使って入力するのも、思考を整理し表現するプロセスは同じく有効です。

読書と書くこと、どちらも楽しむ

読書で新しい知識や物語の世界に触れ、そこで得た刺激を書くことで自分の中に落とし込む。この二つの活動を組み合わせることで、認知機能への相乗効果が期待できます。例えば、読書ノートをつけてみたり、読んだ本からインスピレーションを得て短い物語や俳句・短歌を作ってみたりするのも面白いでしょう。

読書も書くことも、一人でじっくり取り組める活動です。自分のペースで、静かな時間を持つことができます。もちろん、家族や友人と読んだ本の感想を話し合ったり、一緒に日記を見せ合ったりするのも、会話が生まれる良い機会となり、さらに脳を活性化することにつながります。

継続が鍵

読書や書くことは、特別な準備や費用があまりかからず、日常生活に取り入れやすい活動です。すぐに目に見える効果がなくても、毎日の習慣として続けていくことが大切です。楽しみながら、無理のない範囲で続けることで、認知機能の維持・向上に繋がる可能性があります。

本棚に眠っている一冊を開いてみたり、新しいノートを用意してみたりするところから始めてみませんか。言葉の世界に親しむ時間は、脳を活性化させるだけでなく、日々の生活に彩りと発見をもたらしてくれるはずです。